終わりは始まり
- Kenji Kitae
- 2018年3月20日
- 読了時間: 3分

※ 月刊誌「フローリスト」2016年5月号掲載 『couleur et nuance de saison 〜 季節の色合い』 オフカット
ちょうど2年前、連載最初の花束の写真です
この3/8発売の「フローリスト」2018年4月号をもちまして丸2年間担当させていただきました
月1連載企画『couleur et nuance de saison 〜 季節の色合い』が最終回となりました
ひとまず最終回も無事掲載いただくことができホッとしています
(「フローリスト」2018年4月号は現在発売中です)
最初は1年間の限定企画としてスタートしたこの連載
月1回とはいえ毎月そんなにネタが続くものだろうかと不安な気持ちがよぎっておりました
でも終わってみれば1年延長の2年間、困るどころかやりたい撮影が次々湧いてくるような感覚でした
それも偏にトレモロ藤野さんのお花の力によるものですね
2人で話してるうちに次はどうするとか、あれもやってみたいとかいろいろ出てきて
ただひたすら楽しい撮影だったという思い出ばかりです
この撮影に際してはまずお話をいただきましたフローリスト編集部の方々、
撮影場所としてお店や施設を貸してくださった方々、
極寒、猛暑、早朝などいろんな酷な状況下でも嫌な顔せず花束を活かしてくれたモデルさん、
そのモデルさんを毎回手配くださったモデル事務所(ウェルストンプロモーション)の方々、
そして毎回素敵な花束を作ってきてくださる藤野さん
いろんな人たちのお力添えがあって成り立っていました
本誌のページとしては見開き2ページの実質2カットのみ
ただ、そこに向けての構想、準備、撮影、制作という全ての行程が僕にとっては勉強の連続でした
普段のお仕事ではすでに整っている部分も自分で段取りをするというのが新鮮で
大変だとも思ったけどそこが楽しかったりもするし怖かったりもするし
ひとことで言えば「醍醐味」というものなんだと思いました
ただ撮影するだけではなくそこへ至るまでの道のりや
撮影したものを見てもらう大切さを教わったような気がします
不慣れなことでご迷惑おかけしたこともありましたが
この2年間僕を自由にさせてくださったフローリスト編集部の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです
そして、毎回曖昧なニュアンスのやりとりだけでそれを形にしてくださった藤野さんにも頭があがりません(笑)
この場をお借りしてあらためまして感謝の気持ちをお伝えします
ありがとうございました!
いったんこのシリーズは卒業するということで只今「花撮ロス」の状態に陥りぽっかり穴が空いとります
・・・
寂しい気持ちもありますが、次の何かを始めるためのいい終わりとしてこの卒業を糧にしたいと思います